2010年01月28日

ころばぬ魔法の杖

 名香智子!なつかし〜と、思わず買った1冊。





 名香智子は、「花の美女姫」の頃から知っていますが、ファンというほどではなく、単行本を買ったこともありませんでした。「花の美女姫」は別冊少女フレンドに連載していたのだと思いますが、別フレも自腹で買っていたわけではなく、高校の漫研部室に資料(?)として置いてあったもの。発育不全に近い「鹿の子」という少女の親代わりを、日仏ハーフの美形のいとこ(男)が父母代わりに育て溺愛する…というめちゃめちゃな漫画だったと思いますが、ぜったい現実にはあり得ないシチュエーションがおもしろかったです。名香智子の漫画は絵がきれい、特に背景の建物やインテリアがすばらしく、「資料」としてかえずがえす見直しました。ああは書けませんけど。


 この単行本に収録されているのは、「ころばぬ魔法の杖」3編と「山茶花の垣」。ともにお金がなくて苦労している女性がシアワセになるというシンデレラ・ストーリーですが、「苦労」の描き方が軽やか。別々の話なのに、なぜか主人公ふたりの髪型が同じ。前髪を持ち上げるワンレンおかっぱは、薄幸の美女スタイルなんでしょうか…。

 やっぱり豪華なお屋敷や家具、ミシャやビアズレーのデザインのような背景が美しく、きれいな絵でした。

 表紙の絵をつくづく見ていたら、内藤ルネの絵を思い出しちゃいました。昔はそんなこと少しも思ったことなかったけど。内藤ルネの絵も名香智子の絵も、そこらの庶民を少女の夢の世界へ連れて行ってくれます。ハーレクインロマンス調のレディース・コミックスとはちょっと違って、軽やかでドロドロしないところがお上品。

 
posted by とーこ at 17:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 名香智子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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