2009年11月30日

田舎暮らしはじめました

 家賃5千円の安さに惹かれ、東京から和歌山に越してきたグレゴリ青山&ヨコチン夫妻の田舎暮らし。


田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円

田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円

  • 作者: グレゴリ青山
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/11/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





 グレゴリ青山さんは、「アジア旅行のバックパッカー」の本(「旅のグ」)から入ったのですが、それだけじゃない、京都や船、デザイン関係やレトロ趣味、会席料理店や古本屋のバイトの話など、どれもこれもおもしろい。何がおもしろいかというと、僭越ながら自分に近いものを感じるんですね。私は美術学校には行っていないけど、昔から絵を描くのが好きだったし、ちょっとの間懐石料理店で働いたこともあるし、他の国は行ったことないけど、インドには6回行ったし…みたいな、最小限の共通項ですけど、何となく、グレゴリ青山さんが書(描)いている雰囲気がわかるような気がします。グレゴリさんの方が若いけど、まぁ大雑把にいって同世代だし。

 でも、一番の共通点は「貧乏性」なのかも−。

 お金がかかることははなっから興味がないというか、目に入らないし、使えそうなものは何とか使おうとするというか、使おうとして手を加える過程が趣味になっちゃっているというか。


 東京で2Dのアパートに月々9万円の家賃を払っていたグレゴリ青山さんは、自分のものになるわけでもないのに年間100万円以上も払うことがバカバカしくなり、家賃5千円の一軒家(プラス「離れ」&「家畜小屋」つき)に越すわけですが、私もそう!東京で2DKのアパートと、夫の仕事部屋のワンルームを借りていたのですが、広告を見て、年間の費用を計算して、埼玉の田舎のマンションを買っちゃいました。まー、その結果、東京に行って帰ってくると、片道2時間、1回2000円くらい交通費がかかるんですけど…(グレゴリさんとこの家賃の約半分ですなぁ)。


 終電も早いので、東京で飲んでいると、10時半とか11時にはもう出ないと間に合いません。東京で会う友達は「遠くからわざわざどうも…」と、申し訳ながってくれたり、「なんでそんなところに家を買ったの?」と聞いたりしますが、住めば都、埼玉も田舎もけっこういいとこなんですよねー。毎日往復4時間近くかけて東京に通勤しているときにはイマイチ良さがわからなかったけど、専業主婦になってみると、地物野菜は安くて新鮮だし、人がいなくて道もすいすい歩けるし、近所には鴨や鷺、アヒルや烏骨鶏、鴎までいちゃうし。

 まぁ、グレゴリさんの住んでいた一軒家に比べたら、田舎とは言えないけど。バックパッカーといえる旅行は数回だけだし、お絵かきが好きでもプロの漫画家にはなれるはずもないし、まぁすべてにおいて、私の生活はグレゴリさんほど極端じゃないんですけど…何となくわかる気がします。

 4年間のド田舎生活を終え、グレゴリ夫妻(いや、ご主人はグレゴリさんじゃないけど)は、もう少し都会に近い田舎に再び引っ越します。グレゴリさんは、生まれてからずーっと同じ土地に住んでいる人と比べ、「住む」というよりは「旅をしていた」のかもしれないというようなことを書いています。

 私はここ(埼玉の田舎)に来るまで、10回以上引っ越しをしていますが、ここに定住しそうです。バックパッカー旅行を楽しめる人は、貧乏と不便も楽しめるような気がします。


 

 

 
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2008年04月07日

もっさい中学生

先週もなかなかハードな1週間でございましたが、癒やしてくれたのが、グレゴリ青山さんの新刊。『もっさい中学生』。


グレゴリ青山の もっさい中学生

グレゴリ青山の もっさい中学生

  • 作者: グレゴリ青山
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2008/04/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






 同じメディアファクトリーから出た前作、『グ印関西めぐり(濃口)』がイマイチだったし、WEBダ・ヴィンチのコミックエッセイ劇場に載っていた『もっさい中学生』も、正直いって、あまりおもしろくないような気がしていました。でも、全部収録されたコミックを読んだらおもしろかった!シングルとアルバムは違うということですね。

 グレゴリ青山さんは、私より数歳年下で、京都(=都会)育ちですが、『もっさい中学生』に出てくる時代は、リアルタイムで知っています。

 でも、ブルース・リーや聖子ちゃん、タノキントリオ、ツッパリの長いスカートなどではなく、私が共感するのは、「カゼの日のグレちゃん」や、「試験前夜」、「見えない中学生」の世界です。私も目をつぶって60秒数えるという、ヒマな遊びをよくしました。あと、まぶたを開けたり閉じたりして、残像を楽しんだり、「シーンという音」を聞き分けたり。

 …もっさい中学生だったグレちゃんは、今はこんなことしているヒマなんてないのかな?私はいまだにしています。そのまま「もっさりした中年」になっちゃった。
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2007年10月14日

グ印関西めぐり(濃口)

 6月にブンブン堂のクレちゃんが出たばかりなのに、また新刊が出るなんて、ウレシー!グレゴリ青山といえば、アジア・バックパッカー漫画。最近では、京都案内の「ナマの京都」「しぶちん京都」など、京都案内も面白かったので、この関西めぐりも期待していました。なんせ、グレゴリさんは、京都生まれで、京都育ち。アルバイト先のブンブン堂は大阪だし、数年間の東京生活の後は、和歌山の(ド)田舎と、京都の田舎で生活している、(私から見ると)生粋の関西人。


グ印関西めぐり(濃口)

グ印関西めぐり(濃口)

  • 作者: グレゴリ青山
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/10/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





 東京育ちの人はインドに嫁に行くと苦労するけど、大阪育ちの女の子は、インドでもしっかり生きていける、どちらかといえば、大阪の方がアジア・スタンダードに近い…などなど、聞いたことがあります。

 私といえば、新潟の田舎育ちで、18歳からは、東京、ここ十数年は埼玉生活。関西といえば、出張でちょこっと行ったくらいで、個人旅行をしたのは、(ストーンズのコンサートのために行った)大阪くらい。通天閣のある新世界界隈は、デリーよりよっぽどエキゾチックでした。

 そんな私にとって、そんなグレゴリさんの描く関西案内がおもしろくないわけがないのですが、今回は正直言って、イマイチでした。

 ときどき描いてある、「思い出スクラップ」の、4コマ漫画が、下書きそのままのようで、雑な感じがして、落ち着かなかったのです。他は、いつも以上に丁寧で、ほとんどは色まで塗ってあるのに。

 実は、刊行されるのが待てずに、WEBコミックエッセイ劇場をチェックしたりしていたのですが、そのときも、このラフな4コマ漫画が気になっていたのです。WWB版は、無料だから、ラフなのかな〜と、思っていたのですが、残念です。グレゴリ青山さんの絵は、ザツで読みにくい、という人もいるけど、私は、ザツだとは思わないし、絵もうまいと思います。『グ印関西めぐり』の中にも、「グの体験的関西人」とか、単色ページもありますが、「思い出スクラップ」の下書きのままのような線とは、あきらに違います。

 あと、いつもより人が薄い?アジア旅行の漫画も、京都案内も、結局、場所というより、そこで生活している人たちの濃さがおもしろかったのかも。今回は、あまり濃い登場人物がいなかったので、のめりこめなかったような気がします(船舶画作家とか、インパクトのある方も何人かいますけど)。

 最近、「グレゴリ人形」の写真がよく登場しますが、グレゴリさんの手作りでしょうか?私も分身人形、作ってみようかな〜。

追記:グ人形の作者は出野佳代子さんという方だそうです。あとがきに書いてありました。
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2007年06月06日

ブンブン堂のグレちゃん

 ああ、今年は漫画の当たり年だわ!!先日読んだ「へうげもの」「大奥」や、吉田秋生の「海街 diary 1 蝉時雨のやむ頃」もよかったけど、これも、絶対、一生とっておく本だなぁ!


ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記

ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記

  • 作者: グレゴリ青山
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2007/05/17
  • メディア: 単行本





 グレゴリさんの本は、はずれたことがないのですが、「ブンブン堂のグレちゃん」は特におもしろかったです。漫画なので、同じ厚さの小説よりは、文字数が少ないはずなのに、情報量が多くて、読むのに時間がかかりました。早く読みたいので、バイトに行く通勤電車で読もうか…とも思いましたが、ちょっと読み始めて、手強そうなので、じっくり家でとりかかることにしました。

 グレゴリ青山さんは、バックパッカー・アジア旅行漫画、最近は、ジモティーの目による京都紹介などの漫画で有名ですが、「ブンブン堂の−」では、グレゴリさんの、また別な面を見せてくれます。「すべての古本好きの人の心の中には、乙女が住んでいる」という名言には、(あんな友人やこんな知人を思い出して)にんまりしました。

 高校卒業後、デザイン学校に通いながら、バイトをしていた、大阪古書街での話です。グレゴリさんのレトロ趣味は、この古書街での経験によって、ますます磨きがかかったんですね〜。登場人物の何人かは、いままでのグレゴリさんの本にも登場したことがあります。(どの本だっけ?)と、漫画置き場を探したけど、去年出た「しぶちん京都」が出てこない…。またそのうち大掃除だわ。

 私もずいぶん古本屋には通いましたが、最近は、もっぱらamazon。定期的に本を処分しているし、(必要な情報だけ、データ化できると、コンパクトになるんだけどな)などと思ったりもしますが、本には中身だけじゃなくて、「物体」としての執着もありますよね〜。装丁や挿絵などが好きな本はもちろんですが、安い文庫や新書でも、思い出はたくさんあります。

 「日本語の文法を考える」(岩波新書・大野晋著)も、学生の頃古本屋で買ったものでした。ある日、電車の中で読んでいたら、本の間からレシートが出てきました。

 『三鷹三省堂書店 25 AUG 78 280』

 本の後ろの方には、私が古本屋で買った値段、150円を鉛筆書きしてありますが、本には、「1978年7月20日 第1刷発行 定価280」と印刷されています。レシートは、発行まもない頃に、定価で買った人のものでしょう。20年もの間、古本屋を経由し、私も4〜5回引っ越しをしたというのに、挟んだだけのレシートがよく残っていたものです。私だって、数回は読み返しているのに…。


 古本屋さんというのは、そんなに混んでいないし、よく同じところに行くようになるので、いつの間にか、話をするようになってきます。だいたい買う本は同じ傾向のものなので、何度か行くうちに、古本屋さんが、「こういう本が入ったよ」と、教えてくれたり、こちらからも、「○○年頃出た本で、こういうのを探しているんですけど…」と、聞くこともあります。突然、就職口を紹介してくれた古本屋さんもいました。

 ストーンズのファンレターの添削をしてくださったK教授の講座では、テキストに使う本…呉茂一訳の「イーリアス」とか、高階秀爾の「名画を見る眼」が、当時絶版で、古本屋で探すようにいわれたんでしたっけ(^^;)。

 なんだか懐かしいです。やっぱり本は情報だけじゃないなぁ。そんなことをシミジミ思い出させてくれた1冊でした。
posted by とーこ at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | グレゴリ青山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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