2010年03月15日

エロイカより愛をこめて 36

 35巻についで、シリーズ第22弾、「聖ヨハネの帰還」。右向きの聖ヨハネを求める伯爵と、ロシアの武器密売ルートを追跡中の少佐がまたまた、あっちこっちで遭遇して絡み合い。







 ソ連解体後、小熊のミーシャはだんだん小市民ぽっぽくなってきましたが、ロシアの商人はますます怪しい。しかし世界的な経済不況のせいか、登場人物もなんとなく不景気。ベイルートのバクチアル親子や、クウェートのサーリム・アル・サバーハさんたちはどうしていらっしゃるのでしょう?彼らもドバイショックのあおりを受けたのかしらん?

 それにしても、ニコリーナさんや執事と気が合うボーナムさん、好みが私と近いわぁ…。意外にまじめ人間のGさん、今回もシャキシャキ働いております。
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2009年06月22日

エロイカより愛をこめて 35

 番外編2編と、22番目のシリーズもの「聖ヨハネの帰還」その1。





 「エロイカ…」でおもしろいのは、実は番外編だったりします。なんといっても執事さんが出てきたりする少佐のプライベートタイムは、番外編でしかほとんどわかりませんから。今回は電話だけとかいえ、少佐パパも大活躍。それにしても少佐、ケーキも焼けるし、掃除好きだし、主婦としても完璧!

 新しいシリーズは洗礼者ヨハネの立ち位置にこだわるキリスト教芸術にまつわるお話。ダヴィンチ・コードを彷彿させます。いまさらながらですが、伯爵はやっぱり芸術のパトロンなんですねー。芸術家の育成と芸術作品の保存のためには必要不可欠なお方。芸術家の育成のために自分でお金を出すか出さないかはともかく、美を愛でる精神が大切。
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2009年01月09日

アルカサル王城−外伝1−

 去年13年ぶりに最終刊が出て、なんとか終了した「アルカサル−王城−」の外伝。


アルカサル-王城-外伝 1 (プリンセスコミックス)

アルカサル-王城-外伝 1 (プリンセスコミックス)

  • 作者: 青池 保子
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2008/12/16
  • メディア: コミック





 「公爵夫人の記」は、ドン・ペドロの次女、ランカスター公妃・コンスタンシアの後日談。コンスタンシアの侍女頭が、妻だった史実から、語り手はチョーサー。

 ええ!チョーサーって、あのカンタベリー物語の??…と、意外な関連性にびっくり。カンタベリー物語、パゾリーニ監督作品の映画の写真が表紙になっている文庫本がどこかにあったはずだが…と、部屋を捜索しましたが、出てきませんでした。本って、調べたいと思ったときには、捨ててしまっていることが多い…。

 「アルカサル−王城−」の最終刊と同じように、大急ぎで歴史を漫画を解説しているだけ、という感じもありますが、今までなんの興味もなかった歴史上の人物が具体的に思えてきます。


 「天使の飛翔」は、ドン・ペドロ王の恋愛もの。「公爵婦人の記」で、頭がチョーサー→カンタベリー物語→パゾリーニになっていると、瀉血の場面など、パゾリーニの映画のシーンを思い浮かべてしまいます。「天使の飛翔」は、他の2本とは違い、1994年の作品なのですが、すでに絵柄というか、画法は確立されていて、違和感がありません。さすが、八頭身を定規で測って描く青池さんだ。


 「地の果てへの道」は、別シリーズ、「修道士ファルコ」のファルコとマティアスが登場。ファルコは以前にもドン・ペドロとからんだことがあります。マティアスのキャラクターも、以前登場したときとはかなり違うので、押し入れから「修道士ファルコ」も引っ張り出して復習しました。


 ZEP好きで、「エロイカより愛をこめて」では、ジミーくんやボーナムさんを登場させる青池さんですが、キャラクターのルックスはクィーンメンバーのようでもあり(ただし20〜30代の頃。それぞれ身長を15cmプラス)、風景や衣装はパゾリーニのようでもあります。でも、草刈正男とか、阿部寛、オダギリ・ジョーなんかも出てきてもおかしくないかも。
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2007年08月24日

アルカサル−王城−13

 実在した14世紀のカスティリア王、ドン・ペドロ1世の物語。


アルカサル 13―王城 (プリンセスコミックス)

アルカサル 13―王城 (プリンセスコミックス)

  • 作者: 青池 保子
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2007/09/14
  • メディア: コミック




*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 ドン・ペドロは、カスティリア王アルフォンソ11世の嫡男として生まれたが、彼が生まれる前に、すでに、アルフォンソ11世には、愛妾の生んだ双子の男子がいた。カスティリア王家のサロンは、王妃(ドン・ペトロ)ではなく、王の愛妾が中心となっていて、ドン・ペトロは、王位継承者でありながら、父王とは別の城で少年時代を過ごした。

 アルフォンソ11世が急逝し、ドン・ペドロが王位を継承した。庶子たちは、国外に追放されたが、庶兄のエンリケは、カスティリア王を狙い、ドン・ペドロの生涯の的となる。ドン・ペドロは、アラゴン、フランス、ナバーラ、グラナダなどの周辺諸国との闘いだけでなく、異母兄弟であるエンリケとも戦い続けることを余儀なくされる。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 1994年まで掲載していた雑誌が休刊して、連載が中断していましたが、このたび、13年ぶりに、めでたく最終刊が出ました。

 やたらと同じ名前が出てくるし(ヨーロッパの王家って、名前のバリエーション少ない)、血縁関係・婚姻関係が入り組んでいるので、ややこしいのですが、青池さんの筆力で、そう混乱しないで読めました。(もちろん、登場人物のほとんどは少女漫画風のルックスですけど)

 連載再開後の完結編は、歴史の要約という感じで、説明的ですが、しかたない。



 しかし、濃かった。
 
 中断前の12巻が、わずか4年間に描かれたものだったとは!ドン・ペドロ1世は、34歳で亡くなったのですが、戦闘にあけくれ、親族や家臣の裏切りに耐え、家族を愛し、濃縮された人生を、駆け足で走り抜けた感じです。

 しかもその間に、11年もかけて、世界遺産に登録されている、セビリア王城も作っています。中世の荒々しさと、イスラム文化の優雅さを備えたドン・ペドロのお城。チャンスがあれば、行ってみたいものです。

 ヨーロッパの王室は婚姻関係で繋がっていますが、ドン・ペドロの娘たちが、薔薇戦争のヨーク家、ランカスター家の始祖となる、イギリスの王子たちと結婚したというのも、初めて知りました。

 連載中断前は、作者がスペインに取材旅行に行ったときのエピソードが、たまに巻末に載っていて、それも楽しみでした。まだまだエピソードがたくさんありそう。番外編、楽しみにしています!
ラベル:アルカサル
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2006年12月24日

エロイカより愛をこめて 34

表紙の絵も、金髪の巻き毛も華麗な伯爵ですが、この34巻は、伯爵大活躍の巻。


エロイカより愛をこめて (34) (プリンセスコミックス)

エロイカより愛をこめて (34) (プリンセスコミックス)

  • 作者: 青池 保子
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2006/12/15
  • メディア: コミック




 33巻からの続きで、核物質によるテロを企てる"シリウス"との攻防戦。番外編は、32巻から続く、ケルト愛好会の撮影のドタバタ劇、「ケルトの幻想 マダムの妄想」。

 33巻に、執事が出てこなくて寂しかったのですが、今回は、執事さんも、ちゃんと重要な役割を果たしています。かつて伯爵の首に時限爆弾をつけた、フランス情報局の"Q"も、今回はなかなかのお働きぶり。でも、前から思っているんですけど、Qって、あんまりフランス人っぽくないみたい。…いえ、フランス人の知り合いは1人もいないので、単にイメージですけど。

 今回の登場人物の中で、チャーミングだったのは、「ケルンの怪しい筋の、謎の中国人便利屋さん」。ベイルートのバクチアル、ローマのボロボンテ同様、伯爵の力強い味方のようです。それに比べると、シリウスって、影が薄い。青池さんも愛着がないのか、特徴のない容貌。

 部長は相変わらずのお茶目ぶりで、今回は、エーベルバッハ家お泊まり用なのか、象さん、らくださん、きりんさん柄のパジャマまで披露してくれています。

 伯爵は女装するときは、なぜか、おばさんキャラがお気に入りみたい。今回の少佐の変装は、学生→ならずもの。「ならずもの」、って書いてあったけど、どちらかといえば、ボリウッド映画のアビシェーク・バッチャン風?「エロイカより愛をこめて」の舞台に、ムンバイが登場するのも、そう遠くない日のような気がします。

そういえば、少佐の名字、エーベルバッハは、たしかドイツ語で、「イノシシの川」。来年はますます、猪突猛進でご活躍でしょうか。
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2006年06月20日

エロイカより愛をこめて 33

 ケルトの黄金めあてにケルト愛好会のビデオ撮影に参加した伯爵一行と、核物質の入手を図るテロ組織を追う少佐が、またまた交差する…32巻からの続き物です。


エロイカより愛をこめて (33) (プリンセスコミックス)

エロイカより愛をこめて (33) (プリンセスコミックス)

  • 作者: 青池 保子
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2006/06/16
  • メディア: コミック




 今回はエーべルバッハ家の執事が登場しなかったので、ちょっと残念。そのかわり、フランス情報局のQの出番が多くなっています。少佐は相変わらず8頭身のスマートなスタイルですが、部長は6頭身半なんですね〜。
posted by とーこ at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 青池保子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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