2009年02月24日

へうげもの 8服

 戦国時代の武将にして茶人、古田織部が主人公の漫画、「へうげもの 8服」(8巻)。


へうげもの 8服 (モーニングKC)

へうげもの 8服 (モーニングKC)

  • 作者: 山田 芳裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02/23
  • メディア: コミック





 前巻にも増して、恐かったです。なんてったって、秀吉も利休も織部も実在の人物で、どんな最期を迎えたか、わかっていますからね。利休と秀吉の緊張関係は、8巻でピークに達しました。9巻でおそらく利休が死に、まもなく秀吉の時代も終わるわけです。「へうげもの」では、今のところ、家康が、実直で正義感の強い人物に描かれていますが、これからどう変わっていくのか…。

 毛利攻めの時の黒田とか、お吟が松永久永の娘とか、天海とか、「え?」と思うようなことが出てくるので、今回も1日かけて7巻までおさらいしちゃいました。読み返すと、伏線があちこちに張りめぐらせてあるもんですね〜。


 飛鳥時代の仏教や、信長時代のキリシタンなどの宗教も、茶道や琳派、歌舞伎などの芸術と同じように、ファッション(流行)に過ぎず、はやりものであるからこそ、政治に利用できるという点が恐ろしいような気がしました。大衆の心を掴む=権力ですよね。芸術家は、最初から権力を持とうとして作品を作っているわけではないと思うけど、利用しようと思えば、利用できちゃうんだ。

 
 流行が過ぎ去った後にどんな形で定着し、定着したあと、どんな形に変容していくのか。完成した絵や陶磁器は変化しないけど、茶道や踊りの所作などは、中には変化しつづけるものもあるんでしょうね。所作や解釈などが変化しつづけるということは、最初の目的も変化するということじゃないかな。…「ワビサビ」「和敬清寂」「一期一会」の精神で始まったという(「へうげもの」の利休を見ていると違うようですが)茶道を家元制度の中で習っている方々を思い起こしてみたりしますと。

 閑話休題。

 結局、自分の美意識や価値観は独自なものであり、他人が作った既存のものでは満足することができないんだなぁ…。自分がシアワセ、もしかして、幸せでなくても、自分らしく生きるためには、自分が本当に欲しいものを探さなくてはならない、といういう厳しいメッセージを感じました。


 「へうげもの」では、1話(一席)ずつ、昔懐かしい曲をもじったタイトルがついていたり、裏表紙に、いろいろな国のことばで、簡単な説明がついていたりと、本編以外でもいろいろ楽しめます。今回の裏表紙はドイツ語。まだヒンディー語は登場していません。

 
posted by とーこ at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 山田芳裕 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月07日

チャンネルはそのまま!1

 HHTV北海道★テレビに「バカ枠」で記者採用された雪丸花子の奮闘まんが「チャンネルはそのまま!」


チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

  • 作者: 佐々木 倫子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: コミック




 佐々木倫子の漫画を読み始めたのは、「動物のお医者さん」からで、「おたんこナース」「Haven?極楽レストラン」の3シリーズしか知りません。取材きっちりの業界漫画で、丁寧であまり迫力のない絵が特徴。その迫力のなさというか、きれいなんだけど、ぎこちない絵から漂う、気の抜けた感じがなんとも好きです。

 
 ちんまりまとまりがちな組織の中で、失敗を恐れないバカを採用すると、後で大きく化ける可能性がある…という、期待の「バカ枠」ですが、雪丸花子の可能性はまだ未知数。運命に引きずられる形で、「バカ係」になりそうな、秀才プチプチくんの山根くんの将来も楽しみです。


 バブル期以降のワカモノは、堅実。私のバイト仲間の大学生、大学院生達も、マジメでしっかり者です。在学中からいろいろな資格を取得しているし、私の学生時代みたいに、バカみたいに遊んだりはしていなさそう。私に子供がいたら、娘くらいの年頃なんだけど、私よりしっかりしていて、常識もあります。でもあんまりおもしろくない。まぁ、年の差があるので、おもしろい話をするほどうち解けていないだけかもしれませんが、もうちょっと外れていてもいいんじゃない?なんて思っちゃう。インド関係のバイトなんですが、インドに対する思い入れも、私たちの世代とは違います。ワカモノにとってインドは、ビジネスとして将来性のある国なんですよね〜。私たちの世代だと、インド好きの人間は、就職しないか、就職してもやめてインドに行くような人ばっかりだったのになぁ。

 バイト先も放送関係(ラジオ)なので、「チャンネルはそのまま!」の収録、時間との闘い、などは、ちょっとリアルに感じちゃいます。バイト先で一番オオボケかましているのは、私かもしれません…。ひょっとして、私も「バカ枠」で採用された?中高年のバイトにそれはないか?
posted by とーこ at 13:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐々木倫子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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